SNSをやめたいと思っても、友人への連絡や趣味の情報まで失いそうで踏み切れない。そんなときは「続けるか、全部やめるか」を今すぐ決めず、SNSの中で使っている役割を分けてみましょう。人との連絡、情報収集、なんとなく誰かを感じる時間は、それぞれ別の方法で残せるかもしれません。まず一週間、閲覧を休むための準備から考えます。

残したいものを三つの欄に書く

メモに「人」「情報」「居場所」の欄を作ります。人には今後も直接連絡を取りたい相手、情報には店やイベントの更新、居場所には趣味の投稿を見る時間などを書きます。フォロー一覧を全部移す必要はありません。直近一か月で実際に役立ったものから、少数を選びます。

  • 人:ときどき会う友人、サークルの連絡担当。
  • 情報:行きたい店の営業日、好きな作家の展示予定。
  • 居場所:帰宅後に趣味の話題を眺める時間。

「この人の投稿を見たい」と「この人と連絡できるようにしたい」は別です。連絡先があれば十分な相手もいれば、公開投稿だからこそ気軽に見られる相手もいます。すべてを同じ形で残そうとせず、今の自分に必要な関わり方を選びます。

大切な相手には、別の連絡先を確認する

直接やり取りを続けたい相手には、アカウントを離れる前に短く伝えます。たとえば「しばらくSNSを見る回数を減らす予定です。今後の連絡はメールでも大丈夫?」という形です。相手が使いやすい方法も確認し、一方的に新しいアプリへの移動を求めないようにします。

大人数に事情を説明する投稿を出す必要はありません。予定が決まっている人や、実務上の連絡がある人から個別に確認すれば十分です。グループの連絡がそのSNSにしかない場合は、閲覧を休みつつ連絡だけ確認する時間を決める方法もあります。

情報は公式サイトや予定表に移す

イベント情報を見逃すのが心配なら、開催日をカレンダーに入れ、主催者の公式ページをブックマークします。店の営業予定は公式サイトで確認できるかを調べます。メール配信がある場合は、必要なものだけ登録する方法もあります。別の受信箱が通知でいっぱいにならないよう、最初は二、三件で試してください。

SNSでしか発表されない情報もあります。その場合は完全に断つことにこだわらず、週に一回、必要なページだけ見るなど、使う範囲を絞れます。「何を見るために戻るか」をメモしておくと、その後のおすすめ閲覧まで続けるかを自分で選びやすくなります。

一週間の休みを、具体的な条件で試す

通知を調整し、アプリをホーム画面の目立つ場所から外します。iPhoneではアプリごとの通知を設定でき、集中モードで通知の受け取り方を変えることもできます。操作はAppleの公式ガイドで確認してください。必要な連絡が届く経路は残しておきます。

休んでいる間は、困ったことを一行だけ記録します。「店の休みがわからなかった」「友人とは別の手段で連絡できた」「夜に少し手持ち無沙汰だった」。一週間後、その記録を見て、必要な用途だけ戻すか、もう少し休むかを決めます。一度開いた日があっても、それだけで試み全体をやり直す必要はありません。

アカウントを削除すると決めた場合は、各サービスの公式案内で、一時的な停止との違い、保存できるデータ、削除後の扱いを確認してください。休むための準備と、取り戻せなくなる情報の整理は、分けて進めるほうが判断しやすくなります。

つながりの濃さも選び直す

空いた時間をすべて別のSNSで埋めなくても構いません。月に一度友人と話す、趣味の集まりに参加する、日記を書くなど、頻度も形も違う選択肢があります。広く近況を追うより、少人数とゆっくり関わるほうが今の生活に合うこともあります。

知っている人への連絡とは別に、誰かに短い言葉を届ける場所がほしいなら、匿名の手紙とスタンプの反応でつながる『宛名のない手紙』もあります。文章の返信がなく、すぐ届くことや反応は保証されないため、既存の友人との連絡手段には置き換えられません。iPhone向けで基本無料、広告とアプリ内課金があります。残したい関係と、いま欲しい交流を分けて、自分に合う距離を選んでみてください。