「どうしたの?」と聞かれたら、説明する元気はない。でも、誰にも知られないまま一日が終わるのは、少しさびしい。そんなとき、話すか黙るかの二択にしなくてもよいのかもしれません。

今ほしいのは、答え? それとも、読んでもらうこと?

たとえば「今日、仕事で小さな失敗をした」と書きたいとき。対処法を相談したいなら、事情を知る相手との会話が合うことがあります。一方、「少し悔しかった」とだけ伝えたいなら、助言よりも、言葉を受け取ってもらうことが目的かもしれません。

何を書きたいかに加えて、書いた後にどんな時間を過ごしたいかも考えてみてください。返事を待ちたいのか、送ったら今日はスマホを置きたいのか。その違いで、合う場所は変わります。

見せずに書く、ひとりに送る、宛先を決めずに流す

自分だけのメモなら、文章を整える必要がありません。友人に送るなら「今日は聞いてほしいだけ。返信は急がなくて大丈夫」と添える方法もあります。ただし、相手に返事をしない義務を負わせるものではありません。

宛先を決めない匿名の手紙は、身近な人に説明する負担を減らしたいときの選択肢です。読む人がいることを忘れず、個人を特定する情報は含めないでください。

『宛名のない手紙』では、文章の返信はありません

このアプリには、受け取った手紙へ文章で直接返信するチャット機能がありません。受け手は、読んだ気持ちをスタンプで伝えられます。送った後に会話を続ける約束がないことを、大切にしています。

「どうすればいい?」と答えを求める場所よりも、「今日はこんな日だった」と気持ちを置く場所に近い使い方です。すべての手紙に反応がつくことや、特定の相手に届くことを保証する仕組みではありません。

一通は、これくらい短くても

今日、ちゃんと断れた。小さなことだけど、私にはちょっと勇気がいった。

帰り道の月がきれいだった。誰かにも見えていたらいいな。

長く話さなくても、その日の一場面は伝えられます。上の文章は紹介用の例文です。書くことに迷ったら、一行から始める手紙のお題もどうぞ。