便箋を選んだのに、最初の一文が浮かばない。毎日が特別な出来事でいっぱいなわけではないから、そんな日もあります。
手紙にするのは、誰かに報告するほどでもないことでもかまいません。ここでは短い例文と一緒に、言葉の入り口を紹介します。例文はすべて、このページのために作成したものです。
今日、少しだけうれしかったこと
よいことを大きく見せようとせず、実際にあった小さな場面を選んでみます。
- 帰り道、いつも通らない道に花が咲いていた。
- コンビニで最後の一つだったお菓子を買えた。
- 好きな曲のイントロを聞いて、少し足取りが軽くなった。
「今日、こんなことがあった」で始めるだけでも、読み手には一つの景色が届きます。
誰かに言いたかった、ひとこと
話の結末を用意しなくても、気持ちは手紙になります。
- 今日は自分なりに、よくがんばったと思う。
- あのとき、ありがとうって言えばよかった。
- ちょっと寂しいけど、今夜は早く寝ようと思う。
理由を全部説明する必要はありません。ただし、知り合いの実名や連絡先などは入れず、自分の気持ちを中心に書いてみてください。
明日の、小さな楽しみ
まだ起きていないことを書いても大丈夫です。約束や目標というほど大げさではない、ひそかな予定を一つ。
「明日は朝にココアを飲もうと思う。お気に入りのカップを、今のうちに出しておいた。」
そんな文章から、書いた人の暮らしが少し伝わります。
便箋から言葉を探してみる
鈴蘭の便箋なら、やわらかい言葉。野いちごの便箋なら、日々の小さな発見。星の便箋なら、夜にだけ思い出すこと。これは決まりではありませんが、紙の雰囲気から書きたい話題を探すのも楽しい方法です。
『宛名のない手紙』には、自由入力とお題を選んで書く方法があります。自分で決めたい日は自由に、何も思いつかない日はお題をきっかけにしてみてください。
上手にまとめなくても、手紙になる
笑える話や、きれいな締めくくりは必須ではありません。読む人へ何かを教えるためではなく、今の気持ちをそっと渡すために書く。途中で書き直しても、今日は送らずに閉じてもかまいません。
まずは、覚えておきたい場面を一つ。「今日は、こんな一日でした。」その続きが、あなたの最初の手紙になるかもしれません。
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